【ニューヨーク=山本貴徳】国連のアントニオ・グテレス事務総長は25日、世界各地の記録的な猛暑について「地球はますます暑くなり、危険になっている」と警告した。社会的な弱者や労働者の保護などが必要だとして、世界が結束して行動するよう訴えた。
米ニューヨークの国連本部で記者会見したグテレス氏は、22日に世界の平均気温が観測史上最高になったことを挙げ、「極端な暑さは経済に打撃を与え、不平等を拡大させる」と語った。熱波による死者は年間約50万人と推定されていることや、世界の労働人口の7割以上にあたる24億人が極端な暑さで高いリスクにさらされていると説明した。