【TOPICS】産業革命前の気温1.5度上回る確率、5年以内に8割 国連が分析

国連の世界気象機関(WMO)は5日、今後5年のうち少なくとも1年は、80%の確率で一時的に産業革命前(1850~1900年)の平均気温を1・5度上回るとの分析を発表した。国連のグテレス事務総長は「気候地獄に向かうハイウエー(高速道路)から降りる出口が必要だ。私たちはそのハンドルを握っている」と危機感をあらわにし、行動の加速を促した。

温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」は、世界の平均気温の上昇を2度より十分低く、できれば1・5度に抑える目標を掲げる。WMOの分析は、変動の上振れによって一時的に1・5度を超える年があることを意味する。パリ協定での目標は数年にわたる傾向をみるため、一時的に1・5度を超過しても当面は目標を達成できなかったとの判断には至らない。

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