【2月9日東京開催:体験ワークショップ実施レポート】/ 【アウトサイドイン講座:第1回 アウトサイド・イン・アプローチとは】

皆様こんにちは。

2月9日東京で「SDGsアウトサイドイン体験ワークショップ」を行いました。本レポートでは、当日の報告に加えて、新企画として「アウトサイドイン講座」を全10回シリーズでお届けします。

<体験ワークショップの様子>

今回は、IT、林業、研修講師、人材業、メーカー、企業のサステナビリティ推進の方々に受講いただきました。アウトサイドインビジネスゲームは、「社会課題カード」「アセット」「ソリューション」など5種類のカードで「アウトサイド・イン」による新事業開発を体験できるビジネスゲームです。

 

参加者のAさん(IT分野に従事)にフォーカスして当日の様子をお伝えしましょう。Aさんは、「プレイヤーカード」(個人の志を表すカード)で「陸の豊かさを守ろう」を選択し、ITの視点から、「オンライン技術の活用」や「オープンイノベーション」、「新技術の創出」(ソリューションカード)を使用して事業開発に挑戦されていました。しかし、それではうまくいかない事に気づき、「社会課題カード」に目を向けました。すると、「社会課題カード」に新規事業のためのヒントがあることに気がつき、前半の事業開発の成功数は2事業に留まっていたのが、最終的には7事業に増え、「アウトサイド・イン・アプローチ」を体験した結果となりました。

「インサイド・アウト・アプローチと「アウトサイド・イン・アプローチ」

(出典:SDG Compass)

<ゲームの学びを現実に落とし込む振り返り>

ゲームを体験した後は、「問い」を設定し、振り返りを行います。

今回の振り返りの問いは、「プレイヤーカードを大切にしていましたか」。

Aさんからは

  • 知っていたことや体験から相性が良いと思うカードで新事業開発に挑戦していたが、失敗が多く、「社会課題カード」を読み込む重要性が体験できた。チームプレイだったので気づくことができた。「プレイヤーカード」に基づいて行動するとさらに深い学びがあると思う。

の気づきが挙げられました。いいですね!

[アウトサイドイン講座:第1回アウトサイドインアプローチとは]

「アウトサイド・イン・アプローチ」は国連の公式文書である「SDG Compass」に登場する「目標設定」における重要な考え方です。本文には、次のように記載されています。

「企業のSDGs意欲度を設定するにあたり、現在および過去の業績を分析し、今後の動向と道筋を予測し、同業他社を基準に評価するのが、これまでの企業の在り方であった。しかし、そのような目標の一体的な影響ではグローバルな社会的、環境的な課題に十分対処することはできない。リーディング企業はこのことを踏まえ、目標設定において「アウトサイド・イン」のアプローチを取り始めており、前例のないSDGsの達成に不可欠なアプローチ法となっている。
(引用:SDG Compassステップ3「目標を設定する」/ 意欲度を設定する)

 

アウトサイド・イン・アプローチ

(出典:株式会社オルタナ)

私たちは、「アウトサイド・イン・アプローチ」について上図で紹介しています。つまり、物事を発想するときに「社会課題起点」で考えるということです。「アウトサイド・イン」発想をこの「SDGsアウトサイドイン」ゲーム体験で自分ごとにしてみて下さい。

次回のテーマは「SDG Compass」のステップ1[SDGsを理解する]です。

ご期待ください!

<ご案内>

SDGsアウトサイイドイン運営事務局主催の「体験ワークショップ」「養成講座」は毎月開催しております。
ぜひご参加ください。

直近の開催情報は、下記のとおりです。
「SDGsアウトサイドイン」「ESG/SDGsグレートリセット」2つの体験ワークショップ

・3月3日(金)13:00~16:00

開催:オンライン

「SDGsアウトサイドイン」公認ファシリテーター養成講座

・3月23日(木)10:00~17:00

開催:オンライン