【企業研修実施レポート】7月28日(日)、東京福祉専門学校様の卒業生100名を対象に「SDGsアウトサイドイン」研修を実施しました!

皆さまこんにちは!

7月28日(日)に、東京福祉専門学校様の卒業生約100名を対象に「SDGsアウトサイドイン・ビジネスゲーム」を活用した新事業創造研修を実施させて頂きました。本レポートでは、当日の様子をお伝えいたします。

SDGsとビジネスのつながりを理解し、明日からできる新事業を考える。

当日は2018年度〜2023年度卒業の社会福祉士、約100名の方々を対象とした、「ビジネス研修」として開催されました。

研修の背景には企画担当者の、
「当校の卒業生が、個人で事業や取り組みを構想し、自分で未来を創っていくことができるようになって欲しい。研修後は、卒業生が事業実現のために集まったり、一歩踏み出すきっかけにしてほしい」という思いのもと、「SDGsアウトサイドイン・ビジネスゲーム」を活用頂きました!

受講の様子

SDGsを理解し、社会課題を解決する新事業創出を体験!

研修のメインファシリテーターは、本部講師である橋本 長武(はしもと おさむ)さんに加え、サブファシリテーターとして同じく本部講師の渡辺 徹(わたなべ とおる)さんと私、河谷 陽水(かわたに ようすい)が担当しました。

始めに橋本さんからSDGsの概要、知識についてお伝えしました。その一部を紹介しましょう。SDGs(持続可能な開発目標)は、2015年の国連サミットで採択された、国連加盟国193カ国が、2030年までに達成しなければならない行動計画です。17の目標があり、そのもとに合計169のターゲットがあります。

参加の皆さんにSDGsを説明

SDGsが国連から発表される前は、世界共通の課題として、社会課題の共通理解や問題意識の共有にバラツキや理解の差がありましたが、SDGsによって同じ目線や共通理解のもと、会話を行うことができます。SDGsは難しいものではなく、他者と内容を共有し、課題解決のための行動や事業に繋げることこそ重要、と説明されました。

SDGsが理解しやすいものという説明に、参加者の皆さんが頷き、メモを取ったり、集中して学ばれている様子が印象的でした!

社会課題解決の実現に重要な「アウトサイドイン・アプローチ」

SDGsを達成するための行動には欠かせない考え方があります。それが「アウトサイドイン・アプローチ」です。

「アウトサイドイン・アプローチ」は国連が発行した、企業がSDGsに取り組む際の羅針盤である「SDG Compass」に記載されている公式用語です。今ある社会課題、また将来顕在化するであろう社会課題を起点に、モノやサービス、事業をつくることで社会課題を解決する考え方です。

「アウトサイドイン・アプローチ」

SDGsに取り組む際に、最もよく聞くのは「何から始めたら良いのかわからない」、「何をしていいのかわからない」という声々です。発想の起点を社会課題に置く「アウトサイドイン・アプローチ」の考え方を知ることで、事業と社会課題を結びつけたり、新規事業による社会課題の解決を学ぶことができます。

「SDGsアウトサイドイン・ビジネスゲーム」で事業創造を体験!

参加者の皆さんには、ビジネスで社会課題を解決する疑似体験をしていただきました!

「SDGsアウトサイドイン・ビジネスゲーム」は、企業の資産である「アセット」と、解決策である「ソリューション」を掛け合わせて新事業を創造します。新事業創造の前提になるのが「社会課題カード」です。アウトサイドイン、つまり社会課題起点で、「アセット」と「ソリューション」の組み合わせを試します。

組み合わせを考える様子

組み合わせが決まったら、アシスタントファシリテーターに事業創造ができているかどうか確認してもらいます。事業創造に成功して「やったー!」と小走りでチームに戻っていく様子や、失敗した時の「えぇー」という声々が入り混じり盛り上がりました!

新事業を創造した後は、「プロモーション」を行います。事業を創造しただけでは売上に繋がりません。適切な「プロモーション」で、事業の認知・拡大を行うことで初めて売上ができます。
適切なプロモーションを行い、10億円以上の売上が生まれた時には、他のチームから拍手が起こるなど、会場は一体感に包まれました。

社会課題を解決する新事業創造を疑似体験、そして事業プランを作成!

事業創造を疑似体験した後は、「強制発想マトリクス」法による事業創造を体験して頂きました。「強制発想マトリクス」法とは、解決したい社会課題と、自分自身の持つ「アセット」と「ソリューション」を組み合わせ、課題を解決する事業を発想する、というものです。

この日のテーマは「明日から、一人でできる事業を創造する」で、各グループに取り組んで頂きました。最初は「難しいね…」の声が聞かれましたが、次第に「こういうアセットの使い方があるんじゃない?」や「社会の課題を福祉の視点で考えれば解決できるかも」とアイデアがどんどん出されていき、「この事業プランならできそう!」との声が聞かれる中で、事業が形になっていきました!

「強制発想マトリクス」で事業を考える様子

参加者の皆さんには、チームで新事業を考える際のルールとして、
・マトリクスのトピックに忠実に!〜全力で新事業を創出する〜
・すぐに判断、否定しない!(×YES BUT)
・質より量を!(でも、すべてを埋めなくてもO K)
などが示され、どのチームでも自由に新事業が生まれていきました。この後の懇親会では各チームから生まれた事業が発表されました。発表後は全員で投票式で評価し、1位から3位までランキング化しました。

1位、2位、3位のチームには学校から総評とともに、打ち合わせ費とteamsのアカウントが贈呈され、研修は和気藹々の中で終了しました!

<参加者へのインタビュー>
佐藤様(2021年度卒業)
SDGsを理解し、社会課題解決に新事業で挑む学びを体験できました。

2021年卒業の佐藤様

1.SDGsアウトサイドイン」を体験した率直な感想をお聞かせください。
SDGsという言葉は知っていましたが、企業がSDGs達成のためにどのように取り組んでいるのか、理解しきれていませんでした。企業の取り組みや政府、自治体が協力していることを、グループワークで体験することで、SDGsが社会にどのように反映されているか、理解できました。

2.今日のテーマは社会課題解決でした。学びになったことを教えてください。
私は普段、社会福祉法人で働いています。社会福祉法人では、直接「貧困をなくそう」という取り組みとして、生活保護者への住居提供や就職支援をしていますが、大企業だとより大きな事業で実現しており、課題解決のための取り組みが本当に多岐に渡っていることを知りました。

3.今日の研修テーマは「明日から実行・行動できる」でしたが、今日考案されたプランや、将来取り組みたい社会課題についてお聞かせください。
今日提案したプランは、地域とのつながりが薄れているという課題に取り組んでみました。高齢で独り身になっている方との地域の結びつきを強くしていく事業プランを考えました。

働いている中でのつながりや知り合い以外で、積極的な課題解決に踏み出せていなかったので、様々なところで新しい人間関係を構築していけば、社会に貢献できる取り組みが生まれ、SDGs達成の一つにつながるのではないかなと思いました。

佐藤さん、インタビューにご協力いただきありがとうございました!

長丁場の研修、お疲れ様でした。
皆さまの社会福祉士としての活動、そして新事業の実現に向けて、益々ご活躍をお祈りいたします!ありがとうございました。

<ご案内>

社会課題解決型企業研修「SDGsアウトサイドイン・ビジネスゲーム」をぜひ導入しませんか?
体験ワークショップと養成講座は毎月開催しています。
詳細をチェックいただき、皆様の参加をお待ちしております。
(SDGsアウトサイドインの詳細はこちら)

今後の開催情報は、以下の通りです。(お申し込みはこちら
「SDGsアウトサイドイン」社員研修と養成講座のための学び・体験ワークショップ

・9月4日(水)13:30〜16:30/オンライン

「SDGsアウトサイドイン」公認ファシリテーター養成講座

・8月29日(木)10:00〜17:00/オンライン

・9月26日(木)10:00〜17:00/オンライン