【社員研修実施レポート】ユニリーバ・カスタマーマーケティングでのビジネスゲーム開催!(寄稿)

2024年4月9日(火)に、公認ファシリテーターの中島麻利さん、加藤純子さんが、ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社で営業部門に所属する約100名に、SDGsアウトサイドイン企業研修を開催されました!

その経緯は、ユニリーバ所属の営業の若手有志が集まってサステナビリティを推進している「プロジェクト・シェパード」代表の繁田様よりご依頼いただいたとのこと。
加藤さんに、その研修の様子や実施の工夫を、詳細なレポートにまとめていただきました!

さまざまな箇所で工夫して取り組むことで、成功に導いた様子が克明に伺えました。加藤さん、レポートの共有ありがとうございました。公認ファシリテーターの皆さんにとって大変参考となる内容だと思います。
皆さん、是非お読みください!

<加藤さんからのレポート>
※原文から一部内容を加筆して、掲載しています。

【講習会概要】
講習会名:ユニリーバ様 アウトサイドイン研修
日程  :2024年4月9日(火)13:15〜16:00(165分)
会場  :東京コンファレンスセンター品川
講師  :中島麻利、加藤純子

【研修の様子(まとめ)】
パーパス「サステナビリティを暮らしの“あたりまえ”に」を掲げる、ユニリーバ株式会社。その普及・浸透を進める部隊、ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社プロジェクトシェパード代表の繁田様からご依頼があり、SDGsアウトサイドインカードゲームを約100名の営業部門の方に受講いただきました。 研修の企画にあたっては、現状や目指す先、次のアクションなどを共有いただき、参加者のみなさんが「知る」だけでなくどれだけ「感じる」ことができるかを考え、コンテンツを創り上げていきました。

公認ファシリテーターになって初の開催でしたが、経験豊富な公認ファシリテーター中島麻利さんがリードくださり、熱狂と内省を織り交ぜた時間を創りあげ、無事開催を終えることができました。

【概要】
営業部門メンバー約100名を対象とした、SDGsアウトサイドインカードゲームの企画・開催。

【研修の目的】
社会で起きている課題に対して目を向け、解決策となるビジネスを生み出す疑似体験をとおして、それぞれの一歩を踏み出す。

【事務局の対応】
会場内を3つのワールド内で、1チーム3~5人・それぞれ3ワールドに8~9チームを設計し、開催しました。各ワールドにゲームマスター(1名)およびサポーター(2名)を置いて対応しました。サポーターの皆さんには、事前にカードゲームを体験してもらい、カードさばきの動画をみる宿題を出すことで、当日はスムーズに対応いただくことができました。また、ルールの複雑さを解消するため、ゲーム本番前の練習(新事業創出+拡大)および疑問解消の時間を差し込み、参加者全員がゲームに集中することができました。

【研修の様子】
タイトな研修時間の中で、導入部分は「アウトサイドイン」の説明にフォーカスしました。アウトサイドインの説明にあたっては、ユニリーバの原点である「サンライト石鹸」を例にあげました。「サンライト石鹸」は、衛生の習慣が広まっていない1800年代のイギリスにおいて、「衛生を暮らしの当たり前」にするために開発された商品であり、まさしくアウトサイドインの発想から生まれたことを共有しました。また、自社の製品において「プロダクトアウト」「マーケットイン」「アウトサイドイン」にあたる商品・サービスは何か、を問いかけることで、アウトサイドインの概念を自分事としてとらえる時間をつくりました。

ゲームに入ると、さすが営業部門のメンバー、皆さんゲームの前半から立ち上がり、活発にワールド内を動いていました。前半は、新規事業を創出できたチームとできないチームに差がつき、肩を落とすチームもありましたが、中間で「ワールド内で手を取り合うこと」を促すことで、後半はチームの壁を取り払い、全員がワールド全体の利益に視点を変える様子がうかがえました。あるワールドでは、メンバー全員が中心に集まり、現状の把握を行ったうえで、新事業開発、拡大を進めており、前半と後半の動きの差が、最終的な収益にもつながっていることがみてとれました。

振り返りでは、社内外の人・組織の関係について「チームの壁を乗り越え一歩を踏み出すことができたか」を問いかけ、内省の時間を設けました。参加者の皆さんからは「後半、チームを超えてたくさんの人と会話する方が、より楽しかった。実業務にも活かしていきたい。」「融資を受けすぎたことが敗因となった。融資は慎重に。」「全体最適を目指しリーダーが道をつくることで、参画できない人が出る。実際もありうること。」といった、現実とリンクさせる感想など、様々な視点からの意見をいただけました。「知る」だけでなく参加者100人のダイナミズムを「感じる」ことで、参加者みなさんがそれぞれの一歩を踏み出す様子がうかがえ、ファシリテーターとしても学びの多い貴重な時間となりました。

開催前のアイスブレイク(スライド使用)
開催前のアイスブレイク(スライド使用)
大会場での開催
大会場での開催

 

 

 

 

 

 

アウトサイドインの事例紹介
アウトサイドインの事例紹介
活発に動き回る参加者
活発に動き回る参加者

 

 

 

 

 

 

ホワイトボード前に集まるワールドメンバー
ホワイトボード前に集まるワールドメンバー