【運営事務局主催/実施レポート】12月3日㈮、SDGsアウトサイドインビジネスゲームオンライン版「体験ワークショップ」を開催しました!

SDGsアウトサイドイン運営事務局です。
12月の「体験ワークショップ(以下体験WSと記載)」は、9名様の参加を戴き、オンラインで開催しました。

SDGsアウトサイドインビジネスゲームの目的は、SDGsの考えを事業活動に取り入れるにあたって必要となる視点・姿勢・行動を、体験を通じて学ぶこと。
さらに企業として、社員一人ひとりとして具体的にSDGsの取り組みを始める第一歩を踏み出すことにあります。所要時間は3時間30分です。

▪メインファシリテーターは運営本部の橋本長武(はしもと・おさむ)さんです。

▪はじめにチェックインから。
「他己紹介でメッセージを入れてください」とお話ししたわけではなかったのですが、チャットには、「OOさんは精神的貧困がキーワードでした」、「OOさんはSDGsを広めたくて企業。すごいです」、「OOさんは教育に興味がおありだそうです」、「OOさんはSDGsの情報発信をされている方です。2人ともファシリテーターを検討しています」等々が寄せられました。

チェックインを行うメリットのお話のあと、企業向けに開発された本ゲームの目的及びSDGsについて確認しました。
目的はSDGsの考えを事業活動に取り入れるにあたって必要となる社会課題解決の視点・姿勢・行動を疑似体験を通じて学び、企業として具体的にSDGsアウトサイドインの取り組みを始める第一歩を踏み出すきっかけとして頂くことにあります。

・SDGsは2015年に提唱されました。その前身のMDGs(2000年)を当時の国連事務総長のコフィ・アナンさんが遺しましたが、世界の経営者たち、すなわち力や知恵、ノウハウのある経営者たちに、地球を守る、平等や平和を守る活動に参画してもらってはじめて、持続可能な世界ができる、と呼び掛けています。
このような思想のもとでアウトサイドインゲームは作られています。

▪アウトサイドインの新しい概念
2015年にSDGsが提唱されて5年が経ち、世界の人々の価値観はどんどん変化していま
す。なかでも世界共通の差し迫った課題として気候変動が引き起こす事象をはじめ、関連す
る課題が明らかになりました。企業に求められる取り組みも一層具体的、かつ明確になりつ
つあります。
私たちは「『ドーナツ経済学が世界を救う』2018.2.28/ケイト・ラワーズ著」が発表した
概念をもとに超えてはいけない環境的な上限=Outsideと、誰一人として不足してはならな
い社会的な土台を図示化し、提示しています。

▪SDGsアウトサイドインビジネスゲームの要諦は次の3項目です。
1) 新たな事業を創造し、社会に価値を産み出すために必要な考え方(=アウトサイドイン)を疑似体験を通じて学ぶことを目的としたビジネスシミュレーションである。
2) 社会で起きている課題に目を向け、解決策を考え、事業を通じて存在意義・経営理念・事業方針などを実現していくゲームである。
3) 参加者は、ある特定の事業に取り組む会社の一人という設定でゲームに取り組み、事業を創造することで持続可能な会社を育てる。
企業の構成員一人ひとりが持続可能な会社をつくっていく、ことの大きな学びなのです。

▪ビジネスゲームのゴールの設定
ゲーム実施の当面の目標は次の通りです。
1)手元にある資源(モノやノウハウ、お金)を使って、SDGsに叶った新事業を創造・拡大する。
2)事業活動を通して社会課題を解決しながら、同時に、持続可能な利益を継続する道筋を2回の決算で見出す。
ゲーム開始に当たり、各チーム(会社)ごとに理念や事業方針、資産目標、目標事業数を
立てて頂き、行動を開始しました。

▪結果は次の通りでした。

「どのチームが良かったと思うか」との問いに、チーム名と共に、「SDGsへのインパクトを与えた=事業の売り上げで貢献できたのがよかった」、「SDGsの精神を体現している」、
「新たな気づきを頂きました」、「交渉が早い段階で実施されていた行動力!」、「まさしくSDGsが求めるパートナーシップだと思った」「などの理由が寄せられました。

▪振り返り
振り返りではいくつかの「問い」が投げかけられましたが、「行動、交渉」について印象に残る会話がなされたので紹介します!
「行動、交渉」は、自社が保有する資源だけで設立できる新事業には限りがあります。行動タイムでは、自由に情報交換や資源の売買、交渉を行ってくださいというファシリテーターからの投げかけで行動を試みるやり取りです。
次のような意見が出されました。

・「行動、交渉」というと自分たちが欲しいカードから話をする。私はこれが欲しい。あなたは何が欲しいですかとセットでの交渉だけでなく、「何かできることありますか」という姿勢を示すだけでも自社に注目して頂ける機会になったり、ギブから始まるパートナーシップも数多く実現していけたのではないかと思う。
・他チームのアセットを見て、カードの交換を提案頂いたことは初めてでした。社会課題を多面的にとらえることの重要性と連携の面白さを感じました。
・すばらしい。Givers Gain ですね!

 

▪また次のような意見も出されました。

・パートナーシップ(他企業との交渉)なしには社会課題解決の達成はしえないことを表したゲームだと感じました。
・初めて参加です。楽しかったです。社会課題、アセット、課題、事業創造、拡大のゲームの流れをよく理解していなかったので経験者であるOOさんがいて導いていただきました!

 

当初の、「売り上げの多寡を競う」というゴールから、時代と共に進化しているコノビジネ
スゲーム。すでに公認ファシリテーターとして活躍している方にも、参加頂いています。

▪最後に、橋本さんから個人がSDGsを始めるきっかけを作る で締めくくりました。

・自分の“ほっとけない”を見つけること。プレイヤーカードこそが自分のWillになりうる。
・Willをもって“社会課題”に目を向ける。社会課題カードは現実に事業化されている社会課題。
・皆さんがゲームの中で見つけた“ほっとけない”は何でしたか?

 

12月受講の皆さま、ほんとうにありがとうございました。

■今後の「体験会」・「養成講座」の開催はコチラからどうぞ。

公式ホームページ/https://outside-in.jp/events/
体験会・養成講座専用ホームページ/https://next.outside-in.jp/