【運営事務局主催/実施レポート】10月5日、㈫SDGsアウトサイドインビジネスゲームオンライン版「体験ワークショップ」を開催しました!

皆さん、こんにちは!
SDGsアウトサイドイン運営事務局です。

10月末開催の「COP26」を控え、ますますSDGsへの対応に関心が集まる中、SDGsアウトサイドイン「体験ワークショップ」を開催しました。
受講者は、総勢14名様で大学生から企業人まで、様々な職種の方々に参加頂きました。

 

SDGsアウトサイドインビジネスゲームは、SDGsを理解した後、「企業が次の一歩を踏み出すために何を行えばよいか」という課題に対して向き合うもので、企業の方々に体験頂き、SDGsの考え方を自社の事業に取り入れ、事業変革を起こしていく第一歩として頂くことを目的としています。所要時間は3時間30分で、カードゲーム体験を通して「SDGsを企業に導入すること」の入り口を学ぶことができます。

▪メインファシリテーターは運営本部の橋本長武(はしもと・おさむ)さんです。

 

 

 

 

 

 

 

▪はじめに参加者の自己紹介から。
SDGsへの興味や理解についてお話いただきました。

 ・「アウトサイドイン」は、あまり理解していません。
 ・SDGsについて、仕事上の話の幅を広げられればと思っています。
 ・社内で推進する立場で興味はありますが、理解は甘いです。
 ・社内にSDGs推進委員を設置し、学び始めました。
 ・会社で教育を中心に取り組んでいます。
 ・「働きがい」、「健康」の興味があります。

などの声が上がりました。
体験ワークショップは毎月1回開催していますが、回を重ねるごとに、確実に企業への導入が進んでいることが伺えます。推進を担う方々が、講演会への参加やカードゲームの体験など、アウトサイドイン・アプローチを学びながら推進しておられるようです。

▪全体プログラム

対象は企業向け・カードゲームの模擬体験で「アウトサイドイン」の視点・姿勢・行動を学ぶことが目的
所要時間3時間30分の内容は次の通りで、企業向けに開発されたビジネスゲームであること、目的はSDGsの考えを事業活動に取り入れるにあたって必要となる社会課題解決の視点・姿勢・行動を疑似体験を通じて学び、企業として具体的にSDGsアウトサイドインの取り組みを始める第一歩を踏み出すきっかけとして頂くことがこの体験ワークショップなのです。

・SDGsアウトサイドインの概念理解
 ・ゲームの操作確認
 ・ルール説明
 ・ゲーム実施(前半・後半)
 ・振り返り

 

▪SDGs17のゴールと169のターゲットと、SDGsが生まれた背景、パラダイムシフト

・SDGs17のゴールと169のターゲットの確認のあと、ヒト活動の増加で地球がもたなくなっている、人間活動が地球環境に与える影響を示すエコロジカルフットプリントの現状などを確認しました。
・このような解決困難な課題を前に、指針を与えたのが国連事務総長だったコフィ・アナンさんで、「世界の経営者たちが持つノウハウや資源なしでは国連の行動目標の多くは実現が困難なのです」とビジネスセクターに呼び掛けています。(1999年国連と民間企業の「グローバルコンパクト」を提唱。2000年10月ダボス会議で「国連グローバルコンパクト」を発表。)
・世界の経営者たち、すなわち力や知恵、ノウハウのある経営者たちに地球を守る、平等や平和を守る活動に参画してもらってはじめて持続可能な世界ができると呼びかけています。

▪このような思想のもと、「SDGsアウトサイドインビジネスゲーム」は作られています。

2015年にSDGsが提唱され、今、私たちはパラダイムシフトの真っただ中にいます。このような背景のもと、企業に生まれた機会がOutside-inなのです。

▪ゴールの設定・カードゲーム開始!

本ゲームは「ゴール設定」を変えて理解することができますが、今回は2つのゴールを設定しました。そしていよいよカードゲーム開始です。
「調査・検討タイム➜行動タイム➜決算」を1クールとして、前半、後半の2回にわたって行いました。

▪結果発表!(前半・後半)
前半

 後半

▪振り返り

振り返りでは、2つの問いが示され、次のような気づきや感想が上がりました。

1つめの問い
「ゲームを終えて感じている感想や気づいたこと、印象に残ったことは何でしょうか」

 

・結局お金がないとSDGsも進めていけないんだなと。現実を今一度見つめて最後はただただお金を追い求めました。
・個々で見える状況が違うので、チームであることに意義があると思いました。
傾聴も大切で、作戦会議でどれだけ準備と役割分担できたか、互いを尊重できたかがすごく大切なことだと思いました。
・アウトサイドインは経営者やビジネス視点で難しかったが、その分おもしろかったです。
・チームメンバーの視点に助けてもらえました。これも組織内の小さなアウトサイドイン。会社総体として未来課題を感受する総合的な力が良い結果を導いたのだと思います。
・新規事業を成功することができたが、事業拡大させるタイミングが大変でした。
・新規事業の開発だけでなく、既存事業の拡大で利益を生み出せる。新規事業にばかり気がとられていた。外部の課題解決は意識できたが、内部の課題は意識できておらず、視野が狭くなっていた気がする。
・考え方や組み合わせ方で結果が大きく変わるということが分かりました。視点を外に向けて考えていたが、それ以前に改善すべきは内側にあるのではないかと感じました。
・自社だけでは限界があるのを感じた。いかにパートナーシップを築けるか。
・「社会的課題」からと頭にはあったのに、どうしても今あるものからの発想になりがちだと感じた。
・SDGs活動と、企業利益の両方を生み出すのは、様々な視野からの意見が大事だと思った。

2つ目の問い
「ゲーム内で自分がした行動や、チームメンバーがした行動を振り返ったときに、一番良かった行動は何だったか。反省点は何だったか」

・実生活においてもアウトサイドインの考え方を頭の片隅にいれて行なっていきます。
・自社のアセットが限られていたので、積極的に外部に出た点が良かった。一方、課題自体に対する理解、読み込みは不十分なまま、体当たり営業をしてしまいました。
・それぞれのカードの読み込みが足りなかった!問題とヒントはそこにかいてありました。
・3人でチームとして意見をまとめて動けていた。ただ、流動的に動いていたので、最初の段階で方針を固まれていたらよりスムーズの動けたのではないか。
・役割分担ができておらず、一人が他チームに交渉に行っている間、作業が止まってしまった。
・良かった点は操作の画面共有を3人でローテーションして分担したこと、反省点は、他チームの事業創造支援までの余裕(みんなで世界をよくする)がなかったこと。
・チームとして行動できたところはとても良かった。様々な組み合わせを挑戦できたこともよかった。反省点は本来の目的をゲーム終盤になるにつれ忘れてしまった。

▪全体の振り返り、アウトサイドインの新しい概念

皆さんの感想や気づきを共有した後、橋本さんから振り返りが行われました。

・目的は事業活動を通して社会課題を解決しながら、同時に持続可能な利益を継続する道筋を2回の決算で見出すこと。
・次に運営本部の考える「人類と地球のためのパラダイムシフト」の姿が示されました。
・さらに社内におけるSDGsの意識を革新する要点、新事業創造の要点、強制発想マトリックスなどが示されました。

▪最後に、ゲームのその先へ 企業がSDGsを導入するためにアウトサイドイン・アプローチのキーワードが紹介されました。

SDGsを視野に入れた事業環境は刻々と変化し、すでに自社導入されておられる企業の方々
の参加も増えているようです。
ご自身の点検と確認、今後どのように推進したらよいかといった際に、この「体験ワークショップ」はさらに深い気づきを示してくれます。
また、このアウトサイドイン思考を身に付けるために、何度も受講されることをお勧めしたいと思います。

また、社内の皆さんと一緒に体験頂くことで、立ち位置を共有することができます。
企業内研修として、導入されることもお勧めいたします。共通体験することでSDGsをスピーディに推進できると考えます。

10月受講の皆さま、ほんとうにありがとうございました。

■今後の「体験会」・「養成講座」の開催はコチラからどうぞ。
公式ホームページ/https://outside-in.jp/events/
体験会・養成講座専用ホームページ/https://next.outside-in.jp/