【運営事務局主催/実施レポート】5月14日(水)「SDGs アウトサイドインビジネスゲーム」オンライン版体験会を開催しました!

【運営事務局主催/実施レポート】
5月14日(水)「SDGs アウトサイドインビジネスゲーム」オンライン版体験会を
開催しました!

皆さんこんにちは!SDGsアウトサイドイン運営事務局です。
5月14日に開催しました『SDGsアウトサイドインビジネスゲーム体験会』の様子をレポートします。
今回は、渡辺徹さんがファシリテーター、テクニカルサポートは橋本長武さんが担当、
7名の皆さまが参加されました。

スタートは2つのブレイクアウトルームに分かれて、グループごとに、お一人ずつ、参加目的、ゲーム体験への期待などを話し合いました。皆さんの声を紹介します。

Aさん/・岐阜県から参加。
・ポケットWi-Fiがつながらないほど山に囲まれた、人口3千人程の小さな町から
参加しました。

Bさん/・愛知県から参加。
・食品メーカーに勤めています。同僚が体験会へ参加した経験があり、私も体験したくて参加しました。

Cさん/・島根県から参加。
・社内でISOの認証を取得する部署にいます。会社で、SDGsの推進をはじめたので、学んで、今後の参考にしたいと思います。
Dさん/・島根県から参加。
・会社でSDGsの推進がはじまり、勉強したくて参加しました。
・SDGsゴール11番の「住み続けられる街づくりを」に関心があります。

体験会参加後、公認ファシリテーター養成講座を受講される方や、社内でSDGsの推進が始まっていたりといった、参加者が増えてきています。
SDGsへの取り組みが拡がるといいですね。

<体験会の目的>
ファシリテータの渡辺さんから、体験会の目的は、

① SDGs の考えを事業活動に取り入れるにあたって必要となる視点・姿勢を、体験を通じ て学ぶ。
② 企業として具体的に SDGs の取り組みを始める第一歩を踏み出す。
であることをお話しいただきました。

<SDGs Outside-in について>
SDGs の概要説明、生まれた背景の説明のあと、私たちは解決困難な課題に直面しており、「世界の経営者たちが持つノウハウや資源なしでは国連の行動目標の多くは実現が困難である」との国連の要請であることを共有しました。
さらに、本ゲームの名称として使用している「Outside-in」の考え方は SDGs への貢献を企業が行うためのガイダンスである「SDG コンパス」(国連グロバール・コンパクトなど3団体が 2016 年 3 月作成)に記されていることを確認しました。
アウトサイドインとは、新たな事業を創造し、社会に価値を産み出すために必要な考え方です。すでに1970年前半に地球が生産・吸収できる生態系サービスの供給量を超えていることを示す「エコロジカルフットプリント」の現状、地球環境と人々の意識にパラダイムシフトが生じている中で、企業に生まれた機会であると言えます。

<SDGs Outside-in ビジネスゲームは>
このビジネスゲームは、“SDGsに関しての理解は深まった。具体的に一歩を踏み出したい”という方のために生まれたビジネスゲームです。
社会が抱える課題を見つけ、事業を通じて解決するアウトサイドインの取り組みは、日本国内、そして世界各地いたるところで生まれています。この概念を広め、誰もが普遍的に実行でき、再現可能なサイエンスにすることを目指しています。

<ゲーム開始!結果発表>
アセットとソリューション、プロモーションなど、それぞれのカードの説明、ゲームの流れの説明を経て、いよいよ、チームに分かれてゲーム開始です!まず、カードの中から自分が気になる社会課題を選びます。ここで選んだ「プレイヤーカード」は、日頃感じている解決したい社会課題であったり、自社の事業を通して社会課題への貢献を目指すSDGsゴールであったり、お一人お一人の「志」が込められていました。ゲームは、社会課題を解決しながら、同時になるべく多くの利益を得ることがポイントです。
チームで話し合いながら事業を検討します。Outside-inの考え方を軸足に置いて、事業を創出していくのは、より良い未来を創出するためのワクワク感もあるのと同時に、利益を達成する難しさもあります。真剣に、或いは慎重に、各チーム内で検討が行われました。

いよいよ結果発表です!
各チーム同じような状況でスタートしましたが、大きな違いが生まれています。
1位 チーム3 3事業を達成 19億円の利益を上げました。
2位 チーム2 5事業を達成 15億円の利益
3位 チーム4 3事業を達成  9億円の利益
4位 チーム0 6事業を達成  6億円の利益
5位 チーム1 9事業を達成  0億円の利益

<ゲームを終えて>
ゲームを終えて、感じたことを一人ずつシェアしました。
・SDGsの「誰一人取り残されない」という考え方と、SDGsを起点とした利益創出の難しさ
を学びました。
・Outsaide-inという切り口は分かりやすかったです。
・社会カードを読むことがなく、ゲームを進めていました。
・自分たちの手持ちのカードだけでは出来ることに限界がありました。
・他チームとの協力が必要不可欠だと感じました。
・様々なカードを同時に考えるということは、広く視野を持つことにつながると感じました。
・社会課題を意識して始めたのですが、うまくいきませんでした。プロモーションはうまくいきました。
・慎重に動くことが多く、挑戦ということが出来なかったように感じました。
・新規事業を生み出すのは難しかったですが、途中で、お金を生むのはプロモーションであることに気付きました。

などの感想をいただきました。
自社(自分)の力だけでは限界がある。他社(他者)との共創や協働が必要であるとゲームを通じて気付いたことは、体験会ならではの貴重な経験ですね。
社会課題を意識して進めたチームと、社会課題を全く意識せずに進めたチームがありました。それぞれに難しさがあり、気付いたことを現実社会の中で、役立てられるといいですね。

<そして、最後に>
ゲーム体験後、皆さんから次のような感想をいただきました。
・難易度が高かったです。もう一度チャレンジしたい!と思いました。
・社会カードには、非常に多くのヒントが溢れていることに気付けました。
・事業創造が、思った以上に難しかったです。後半は、考えたことは既に他の企業が事業創造していることが多かったです。
・最初はゲームに夢中になってしまい、気付くと、プロダクトアウトになっていました。
・プレイヤーカードを意識しながら進めました。そのため、貧困という問題に、アプローチ
することができました。
・自社の手札でなんとかするという発想では限界が来る。最初から「協働」する意識がある
と良いと思いました。
・社会課題は、自社だけのアセットに拘らず、協力者を得る方が大きな事業が出来ると思いました。他チームでは行動派の人がいてスゴイ!と思いました。
・課題解決を考えるにあたり、自分・自社のソリューションだけでなく、他社・他業種も参
考にしながら柔軟に考えていくことが必要だと感じました。
・SDGsは、企業が利益を出さないと持続することができないと思いました。
それぞれに手応えを感じていただいて、ゲームを終えることができました。
皆さん、丁寧に検討を重ね、真剣に事業創造に取り組まれました。実際の事業や取り組みと考えてチャレンジをし、たくさんの事業を達成したチームもありました。実際の場面を考えて、慎重に行動されたチームもありました。
結果を振り返りながら、「もう一度ゲームをやってみたい」という声が、いくつも聴かれました。
ぜひ、何度でも体験していただきたいと思います。

企業経営に SDGs 導入が求められている今、「Outside-in」すなわち社会課題に取り組む方法を体験的に学べる SDGs アウトサイドインビジネスゲーム体験会。
ぜひ、皆さまのご参加をお待ちいたしております!
今後の体験会及び養成講座の開催日程は次の通りです。

<今後の体験会/養成講座のご案内>
https://outside-in.jp/events/
6月11日㈮ 13:30~17:30  体験会
7月 9日㈮ 13:30~17:30  体験会