【運営事務局主催/実施レポート】 10月29日(木)・30日(金) 「SDGsアウトサイドインビジネスゲーム」 公認ファシリテーター養成講座を開催しました!

皆さまこんにちは!SDGsアウトサイドイン運営事務局です。
去る10月29日・30日に開催した養成講座の様子をレポートします。
参加頂きましたのは7名。熊本県、鳥取県、徳島県、広島県、東京都、岐阜県からのご受講となりました。
人材育成を担う方や、企業のSDGs担当の方が参加されました。
当日のメインファシリテーターは亀井さん、サブファシリテーターは中西さん、そしてオンライン版開催で重要な要となるテクニカルサポートは栗原さんです。

<1日目:午前>
●チェックイン
10時スタート!亀井さんから、目的は“自分の文脈で活用できるようになることです”と伝えられ、チェックイン。
“ゲームがとても奥深い。ともに可能性を考え、探求していきましょう”とのメッセージのあと、2グループに分かれ、自己紹介と提示されたテーマに沿って話し合いました。

●SDGsアウトサイドインカードゲームのできるまで
当ゲーム開発の経緯説明のあと、本事業責任者の葉坂さんから、「30秒のファシリテーション」というテーマが投げかけられました。“ファシリテーションはとても奥が深い。そこに30秒という時間軸を入れてみた。この2日間で、皆さんそれぞれに1つの考えが浮き彫りにされることを期待しています。”とのお話がありました。

●ファシリテーターの心構え・制作の背景
「チェックイン」の効果、よいファシリテーションの一歩は、参加者に「快」の提供を意識すること、ファシリテーターの役割は何か、産み出したいものなどについて、詳細な導きがなされました。
次に、制作の背景について、地球の限界の確認や企業のあり方の変化、Outside-inは企業に生まれた機会であること等を確認しました。
そして、「SDGsアウトサイドインカードゲーム」は、SDGsに関しての理解は深まった。具体的な一歩を踏み出したい!という社会の要請に対応して産み出されたことを共有しました。

<1日目:午後>
●SDGs Outside-inカードゲームのファシリテーターができること
養成講座を受講し、公認ファシリテーターの認定後にできることを確認しました。
公認ファシリテーターと名乗れること、リアル版、オンライン版を使ったワークショップを開催できること、サポート費用などを確認頂きました。

●カード準備と配布~オンライン版にふれる~ルール説明、カードさばき練習
受講者の皆さんの手元に届いているカードキットを開封し、カードの確認、それぞれをじっくり眺める、自由にふれてみることを行い、全体概念を把握することから始めました。
さらに興味を持ったカードを選び、なぜそれが気になったか、ブレイクアウトルームで話し合い思いを深めました。
ルール説明、ゲームの基本概念、新事業・設立・認知拡大のチェックを動画で確認しながら理解しました。
「オンライン版にふれる」は、サブファシリテーターの中西さんから。リアル版とオンライン版の違いについて教えて頂き、ブレイクアウトルームで実際に操作してみました。

●振り返りのパターン~メンタルモデルについて
振り返りのパターンとして、活用と気づきのパターンが紹介されました。組織のメンタルモデルに気づく。参加者の声にしっかりと耳を傾け、認めること。参加者へのリスペクト、共に学ぶ姿勢を忘れないことを確認し合い、それを踏まえ、振り返りの練習を行いました。
さらに「メンタルモデル」について、学びました。

●1日目の感想~イブニングダイアログ
盛りだくさんのプログラムを経て、1日目の感想の時間へ。
次のような感想が出されました。
・体験会もオンラインでの体験だったので、リアルを体験したい。
・振り返りの時間を多くとって頂き、ブレイクアウトルームで皆さんから学び、理解が深まった。
・自分ごとにするということが腑に落ちた。
・SDGsだからこそ生まれるユニークな体験は何か。これからの時間が楽しみだ。
・参加者の熱さを引き出せることにチャレンジしたい。

午後8時から、自由参加で「イブニングダイアログ」の時間。これから先追いかけていきた
い、関心・問い・テーマについて運営事務局メンバーとともに2時間にわたって語り合いま
した。身近な家族のSDGsの取組み事例や、SDGsを浸透させていくにはファシリテーター
の存在の重要性、属性の傾向の3タイプを意識したファシリテーションのあり方など、深
い対話が行き交いました。そして今ここに共にいる“縁”に感謝する時間となりました。

<2日目:午前>
●アウトサイドインの本質に迫る
本事業責任者の葉坂さんから、“30秒のファシリテーション”の言葉が生まれた「一人の人
生の先輩との出会い」の講義がありました。東日本大震災がきっかけで一人の先輩と出会い、
行動をともにする中で見たメンタルモデルの自己変容がもたらした事業の数々。その姿に
一人でも真のリーダー(=社会起業家)であることを学んだと話されました。
二歩踏み出すこと、全体(地球、会社)と、個(自分)はホロンであることなど機知に富ん
だメッセージに続いて、「SDGS×ビジネス」へ参入するための概念等についてサジェスチ
ョンがありました。
講義のあと、亀井さんから①何を感じたか。②この時間にどのような意味があったのかと
の質問が投げかけられ、ブレイクルームに分かれて意見交換が行われました。
「30秒のファシリテーション」の本質にせまる有意義な時間となりました。

●ワークショップのアイディア~強制発想マトリックス試行
亀井さんのファシリテーションで、強制発想マトリックス活用についてレクチャーのあと、
「人もモノも移動が制限される中で、これから3年後までに起こる社会課題にはどういっ
たものがあるか」をテーマに、2グループに分かれて取り組みました。
オンラインだと60分で取り組むことができることを体感して頂きました。リアルだともっ
と少ない時間でできそうです。

●メンタルモデルに取り組む
2日間の最後のプログラム「メンタルモデルに取り組む」が、中西さんのファシリテーショ
ンで行われました。
強制発想マトリクス体験の振り返りとして、自分の価値観をみつめる内省と探求に取り組
みました。メンタルモデルをどう見直していくか、それが新しい行動・変化を生み出す基本
となることを体験的に学びました。
ペアワークで話したり、ワークをする中で、多様性を理解し、共同で事業を起こしていく可
能性を導き出すプロセスでもあります。

●2日間の振り返り~認定証授与
観察したこと、感じたこと、興味深かったこと、どんな意味があったかなど自由にお話し頂
きました。それぞれに手ごたえを感じて頂けた2日間となりました。
公認ファシリテーターの情報共有の説明が行われたあとで、葉坂さんから、ひとり一人に熱
いメッセージが添えられ、認定証のエア授与が行われました。
オンライン開催での距離感を、タイムリーなチャットの活用、ペアワークやグループワーク、
全体での会話と工夫された開催で、身近な同期生であることを感じていただけた開催であ
ったと思います。
リアルで会える日が一日でも早く実現できることを祈ります。
皆さま、ほんとうにありがとうございました。