【3月3日(金)オンライン開催:体験ワークショップ実施レポート】/ 【アウトサイドイン講座 第2回:SDG Compass ステップ1 SDGsを理解する】

皆様こんにちは。

3月3日(金)に「SDGsアウトサイドイン」「ESG/SDGsグレートリセット」2つの体験ワークショプを行いました。本レポートでは、当日の報告および、「アウトサイドイン講座」の第2回「SDGsを理解する」をお届けします!

 

6億円と27億円、成果はこんなに違う!?
<「SDGsアウトサイドイン・ビジネスゲーム」体験ワークショップ

今回は、エネルギー、IT業界の方々に受講いただきました。
体験会の前半は、「SDGsアウトサイドイン・ビジネスゲーム」です。

はじめに、ファシリテーターの渡辺からSDGsについての説明。社会課題起点の新事業開発を体験するにあたり、SDGsの考え方を確認。その後、「SDGsアウトサイドイン・ビジネスゲーム」を体験いただきました。「SDGsアウトサイドイン」は、「社会課題カード」「アセット」「ソリューション」など5種類のカードで「アウトサイド・イン・アプローチ」による新事業開発を体験できるビジネスゲームです。

受講された皆さんは、どんな体験をされたでしょうか。
特に印象的だったAさんとBさんの体験を紹介しましょう。
Aさんは8つの新事業を開発。Bさんは1事業という結果となりました。
しかし、Aさんの最終売上は6億円、Bさんは27億円でした。

Aさんは
「失敗を恐れず挑戦した。新事業開発のためのヒントが社会課題カードにあることも着目し、事業開発に取り組んだ。しかし事業拡大が上手くいかなかった」とのことでした。

 

Bさんは
「たくさんの挑戦よりもじっくり取り組むタイプなので1つ新事業を生み出せてよかった。事業拡大も売上が伸び、ラッキーだった」とのことでした。

新事業開発が得意なAさんと事業拡大が得意なBさんがパートナーシップのもとで行動すれば、さらにたくさんの社会課題を解決する結果となったことと想像以上されました。個人の在り方も重要だという気づきのある体験会となりました。

開催ごとに多様な学びを体験できる「体験ワークショップ」を皆さんもぜひ、何度も体験してみてはいかがでしょうか。

体験ワークショップで使用するカード

 

日常をESG視点へリセットする学び
<ESG/SDGsグレートリセット・ビジネスシミュレーション>

 後半は、「ESG/SDGsグレートリセット・ビジネスシミュレーション」を体験いただきました。

「ESG/SDGsグレートリセット」は、ESGと経営を統合した経営シミュレーションです。日々何度も行う「意思決定」の力を、ESG×経営のシミュレーション体験で鍛え、ESG経営を体感していくことができます。

体験会では、40分間、シミュレーションに取り組んでいただきました。シミュレーションの内容は、プレイヤーは食肉加工の会社を経営。経営企画、研究開発、調達、製造の一連の流れの中で様々な意思決定を行います。最終評価は、株価や純利益、社内ESG指標で評価されます。

意思決定を常に迫られるシミュレーションの連続で、ESG経営が何となく腑に落ちていく、貴重な体験です。

「シミュレーションの評価はよくなかったが、うまくいかないことは現実でも同じ。その学びが改めて感じられた」との声が挙げられました。

 

[アウトサイドイン講座 第2回]
SDG Compass ステップ1 SDGsを理解する

   SDGsを理解するとはどういうことか。UNGCとGRI、wbcsdが取りまとめた「SDG Compass」(SDGsの企業行動方針(2016))で確認しましょう。この中では、民間セクターへのSDGsの影響が解説されるとともに、SDGSを経営戦略に取り入れるステップ紹介されています。右図はそのステップを図式化したものです。今回は、ステップ1「SDGsを理解する」について考えていきましょう。

 

SDG Compassでは、このステップ1で、➀ SDGsとは何か、➁ 企業がSDGsを利用する理論的根拠は何か、③ SDGsがどれほど従来の企業責任の上に成り立っているかについて記しています。

SDG Compass

➀ SDGsとは何か

「SDGsは、MDGsを継承しつつ貧困撲滅のために取り組まなければならない課題をより広くとらえた開発目標である。さらに、持続可能な開発の経済的、社会的、環境的側面に横断的に関わる課題を広く包含するものである。」続いて、「SDGsは社会のあらゆるセクターおよび世界各地から寄せられた意見を広く取り入れており、国連の歴史の中でも間違いなく最も包摂的な過程を経て策定」されたと続いています。

そして、「SDGsの最も重要な特徴として、SDGsに企業が果たし得る、あるいは、果たすべき主要な役割を認識している点が挙げられる」と、企業の役割が強調されています。

※UNGC(国連グローバルコンパクト)、GRI(グローバル・レポーティング・イニシアチブ)、wbcsd(持続可能な開発のための世界経済人会議)によって作成。

➁ 企業がSDGsを利用する理論的根拠

SDGsは、国際的な公共・民間投資が、SDGsの実現に向けて直面するであろう課題対応のために方向転換されることを目的としている。」と記しています。SDGs活用で得られる効果として「将来のビジネスチャンスの見極め」、「企業の持続可能性に関わる価値の増強」、「ステークホルダーとの関係の強化」、「社会と市場の安定化」、「共通言語の使用と目的の共有」を上げ、企業にとっての市場開拓の機会を挙げています。

➂ 企業の基本的責任

「人権を侵害しないこと、そして、自社活動あるいは取引関係を通じて関与した人権危害に対処することは、すべての企業が果たすべき基本的責任とされている」と言っています。

そして「企業にとって得になろうとコスト増になろうと、人権を侵害するような影響やリスクは、何をおいても対処されるべきである。」と断言しています。

 

作成者の1つであるUNGCを通じたプロセスだけでも、1,500を超える企業や団体が意見や指針を提供。国連の歴史の中でも間違いなく最も包摂的な過程を経て策定されたSDGs。SDGsの目標には勿論のこと、プロセスや姿勢を尊重し、実現に向かい続ける責務が私たちにはあります。

 

<ご案内>

SDGsアウトサイドイン運営事務局主催の「体験ワークショップ」「養成講座」は毎月開催しております。ぜひご参加ください。

直近の開催情報は、下記のとおりです。

「SDGsアウトサイドイン」「ESG/SDGsグレートリセット」2つの体験ワークショップ

(赤字部分をクリックして詳細をご覧いただけます)

・4月5日(水)13:00〜16:00
開催:オンライン

・4月27日(木)13:00〜16:00
開催:東京(※「SDGsアウトサイドイン」のみの開催となります)

・5月10日(水)13:00〜16:00
開催:オンライン
(※現在、当日のプログラムのリニューアル準備中のため、受付停止しております。
 お申込を希望される方は別途ご相談ください。)

「SDGsアウトサイドイン」「ESG/SDGsグレートリセット」公認ファシリテーター養成講座

(赤字部分をクリックして詳細をご覧いただけます)

・3月23日・24日(木・金)10:00~17:00
開催:オンライン

・4月20日・21日(木・金)10:00~17:00
開催:オンライン

・5月25日・26日(木・金)10:00~17:00
開催:オンライン

・6月15日・16日(木・金)10:00~17:00
開催:オンライン