【第9回】新型コロナ問題、オランダで「コロナ法」施行【アウトサイドイン・アイ】

みなさま、こんにちは!アウトサイドインカードゲーム運営事務局です!

アウトサイドイン・アイでは、皆様の

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『SDGsのビジネスにおける具体的な活動、つまりアウトサイドインってどんなもの?』

といった疑問にお応えすべく、我々が注目したweb上の記事を皆様にお届けします!

今回は、オルタナオンライン から

『新型コロナ問題、オランダで「コロナ法」施行です!

 


■新型コロナに揺れる世界(6):オランダ編

国立公衆衛生および環境研究所(RIVM)によると、オランダで新型コロナウイルスによる感染者は6412人(3月25日現在)。検査済みの感染者数ではないため、実際はこの倍といわれている。オランダ東南部の北ブラバント州の感染者数が突出しているのも特徴で、これは流行約2週間前に、伝統的な謝肉祭が盛大に祝われ感染が蔓延したとみられる。(アムステルダム=稲葉かおる)

青い丸印は患者数を示す。北ブラバント州は特に青い丸が多いのが分かる

■「孤独を生むウイルス」
先週金曜日3月20日の午後7時、オランダ国王・ウィレム・アレキサンダーがテレビに出演、国民にむけて言葉を述べた。「降ってわいたようなこの困難な時期を、一致団結して乗り越えよう」と訴えたと同時に、全国の医療従事者、各種公共交通機関で働く人びと、そして一般労働者たちに心からの感謝を伝えたのである。

テレビを通じて国民に話しかけるウィレム・アレキサンダー国王(画像提供:Youtube)

それだけではない。彼は、保健所や国立公衆衛生および環境研究所(RIVM)が発信する情報に注意するとともに、コロナ予防に関する各種アドバイスに必ず従うよう、国民に熱心に語りかけた。この国王のメッセージに心を打たれた国民は多かったようだ。

彼は、この新型コロナウイルスを、「孤独(を生む)ウイルス」と呼んだ。というのは、高齢者や疾患を持つ人びとは今、予防のためとはいえ、家族や友人・知人との接触を制限されている。そのため、精神的に孤独感を増大させるウイルスでもある、と称したわけだ。

この発言は、老人ホームのお年寄りや持病を持つ人たちの孤独感を慮るきっかけを国民たちにもたらし、国民の感動を呼ぶことになった。

3月25日、感染者数が国内で最も多い北ブラバント州の保健所に出向き、自ら医療関係者や患者と電話で話をする国王(画像提供:Blueblood/GGDTilburg)

危機感がなかった?オランダ

フランスやベルギーなどの欧州諸国が都市閉鎖を行っているが、オランダは未だに行っていない。薬屋やレストランは、宅配のみの条件で開店許可されており、洋服屋はお得意様に限り店を貸し切り、営業を続けているところもある。外出禁止令は出されていないため、自粛はあくまでも自己責任で、というスタンスを国民も取り続けてきた。

ところがその「緩さ」のおかげで、在宅ワークで暇を持て余した人たちが子連れで海辺や公園、キャンプ場や森林などにどっと繰り出し、さながらお祭り騒ぎの様子を呈したため、政府は厳しい対応を余儀なくされることになった。

コロナ予防新規則
マーク・ルッテ蘭首相は司法大臣や厚生省大臣を伴い、3月23日に「コロナ予防新規則」を施行せざるを得なくなったのである。規則は以下に記す。

●人と人の距離を、1.5メートル以上とる。これに違反した場合は罰金400ユーロ(約5万円)が課せられる(監視は私服警官や警備員が行う)

●人との接触が多い店舗は6月1日まで閉店。これは、美容院、整体院、カフェ、ホテル、スポーツ・ジム、レストラン、映画館などを指す

●自宅に3人以上の人を招待しない

●家族の1人が発熱(38度以上)した場合、いかなる場合であってもコロナ検査が行われるまで家族は外出禁止(検査後、コロナ肺炎に感染していないと判明した場合は外出可能)

●多くの人が集会する催し物(たとえばコンサート、スポーツ競技など)は、収容人数いかんにかかわらず6月1日まで厳禁

政府による「新法」を図で表示したもの。手をつないで歩くことは厳禁で、人と人との間を1.5メートルあけること、と書かれている(画像提供:Rijksoverheid)

果たして、これら新規則が、感染者数増大に歯止めをかけるか、否か。施行されて3日目だが、功を奏して人出は減ったものの、今度は別の問題が生じてきた。

現在、全国の学校が閉鎖となっているため、暇を持て余し、目的無く外出し道端でたむろし、騒いだりケンカをしたりする若年層が増大、それを取り締まる警官数が足りない余波的な事件が起き始めた。いつになったらコロナ肺炎感染の終焉がくるのか。人びとの願いは、世界共通だろう。


 

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