【実施レポート】第5回 SDGsアウトサイドインファシリテーター養成講座を開催しました!2020年2月10日(月)

アウトサイドイン公認ファシリテーター、新たに12名の皆様が仲間に!

SDGsアウトサイドイン・カードゲーム第5回「ファシリテーター養成講座」㏌東京を開催しました!(2020年2月10日)

2月10日10時から、12名の参加者の皆さんをお迎えして、第5回「ファシリテーター養成講座」を開催しました。

 

アウトサイドイン・ビジネスアプローチは社会課題の解決を起点にしたビジネス創出を意味し、「アウトサイドイン」は「SDGコンパス」に記載されている公式用語です。

SDGsアウトサイドイン・カードゲームは、「SDGs×ビジネス」という企業セクター向けとして、世界をよりよい方向に変えていくツールとして開発されました。

 

今日の講師は、中西さんと亀井さんで、午前中は座学です。

はじめに、「自己紹介」から。誕生日が近い方からスタート。

皆さんお一人おひとりならではの、思わず聞き入ってしまう自己紹介となりました。“みんなで社会課題を解決しようといううねりが起こっている”、“いよいよ啓発じゃないよね。ビジネスを起こすことをやっています”、“人間が悪くしたものだったら、人間がよくできるのではないか”、“社会が私に合っていないんだなとあきらめていたことに火をつけたのがSDGs。誰一人取り残さないの言葉を信じて取り組む”等々、同様の志をお持ちの方々と、同じ場所に集まって確認し合い、またそれぞれの場所に帰って、一人ひとりが行動していくんだと、感慨を深くしました。

そして、「ファシリテーターの心構え」、「アウトサイドインカードゲームを通して産み出したいもの」等を確認していきました。

続いて、「SDGsが生まれた背景」、「SDGsは未来地図」であること。「Outside-inは企業に生まれた機会」であること。今までのプロダクトアウト→マーケットインの延長上にあるのではなく、社会すなわちOUTSIDEの課題解決を起点にしていることを理解しました。

さらに、「SDGコンパスに基づいて考えてみる」ことについてに連動して、各テーブルごとに、「社会課題カード」を広げ、カードに従って会話することに詳細に取り組みました。

どんな感想を持たれたか、現実世界に置き換えるとどうか等と、カードの理解を深めました。自分ごとに落とし込む重要なポイントです。

「SDGs outside-inカードゲームのファシリテーターができること」を確認し、午後の部は演習へ。

はじめに午前の座学の振り返りを行いました。

1枚1枚のカードが持っている意味や背景に気づいて頂くこと。SDGsが生まれた背景をどれだけ自分ごととして理解していただくか等々、「アウトサイドイン」に迫る意見交換がなされました。

カード準備と配布、ルール説明、カードさばきの練習、振り返りのポイント・演習へ。

それぞれのステップでのポイントを確認し、振り返りの技術では、“声にならない声を拾っていく”、“聞きたいことだけ聞いてしまう傾向があるので、そうならないように”と、その方法も含めて貴重な指導を頂きました。振り返りのファシリテーター役とプレイヤー役になっての練習は絶妙でした。

“ファシリテーターが正解を知っているわけではない。場に聞く。

ファシリテーターとまさに技術の発揮どころかもしれません。

「ワークショップのアイディア」のあとは、運営事務局の葉坂さんから開発に関わった念いのお話しがありました。

『知るということは知らないということを知ること…』や『世界と自分はホロン(ホロス=全体、オン=個)の関係なので、SDGsが必要ということは、ひとり一人(個)の集まりが全体ということになるから、集合意識(全体)がまだまだ低いということでしょうから、もっともっと皆で考えましょう…』と。

また、『私たちは現象に左右されないで、本質を見る目を養いましょう』とも。「氷山モデル」の図式を例に、社会課題に目を向けるのと同様に自己(課題)を追求し、互いに研鑽しながら、社会起業家として行動していきましょうと。そして、そのような考え方でこのカードゲームは設計されており、振り返りの中のパワーポイントにも、メンタルモデルの変容が必要とのまとめになっている…』との言葉がありました。

ファシリテーションの本領が随所に顕われた、深い思考力発揮をしあった養成講座となりました。