【実施レポート】ビジネスを通じて社会課題を解決!「SDGsアウトサイド・イン・ゲーム」体験会@東京

2019年8月7日、東京にて「SDGsアウトサイド・イン・ゲーム」の体験会を開催しました。約30名の方に参加いただき、白熱の3時間となった当日の様子をお届けします!

 

「SDGsアウトサイド・イン・ゲーム」とは

2015年9月、国連サミットで採択された持続可能な開発目標「SDGs(Sustainable Development Goals)」。国連加盟193か国が2030年までの達成を目指し掲げた目標です。持続可能な世界を実現するための 17 のゴール・169 のターゲットから構成されています。

そして「アウトサイド・イン」とは「外部から組織を眺める視点」のことで、下図のように社会課題(アウトサイド)を起点に、企業(インサイド)が「未来の顧客」に対して新たな事業を創造することで社会に価値を産み出す、という考え方です。

 

SDGsの達成にむけて、ビジネスの世界においてはこの「アウトサイド・イン」の思考と行動が求められています。
その「ビジネスにおける『アウトサイド・イン』の考え方・動き方」を体験するために作られたのが「SDGsアウトサイド・イン・ゲーム」です。

 

当日の様子

今回参加された約30名のほとんどは企業に勤めるビジネスパーソン。
弊社が2016年に共同開発したSDGsの本質を理解するビジネスゲーム「2030SDGs」のファシリテーターなど、SDGsへの知識や関心が高い方も多くいらっしゃいました。

はじめに「SDGsとは」「アウトサイド・インとは」といった点についてお話しさせていただいた後、いよいよゲーム開始!
まずは自社の持つ情報を整理したり、他のチームへ情報収集に出かけたりと、ゆるやかに行動が始まりました。

しばらくすると各チームで新規事業が産まれ始め、事業創造成功/失敗の結果が下される場からは成功に湧く声や落胆の声があがります。

 

終盤には参加者の一人が全体へ呼びかけ、チームを越えて情報を共有することで事業創造の失敗を未然に防ごうとする動きも。

そしてゲームが終了し結果をみると、全てのチームが資金を増やし、その額は過去3回実施した体験会の中で最高額となっていました。

 

ゲーム後の振り返りの時間では、感想として

「自分のビジョンを最初は意識していたが、すぐにかき消されてしまった」
「新規事業はスピードが大事」

といった実際のビジネスの現場にも起きているような体験や、

「個人ビジョンがあることで、数ある社会課題の中でも自分がフォーカスすべきものがわかった」
「結局インサイドアウトで取り組んでいた」

といった気づき、そして

「実際のビジネスではこんなに簡単に他社と協力できないのでは」
「現実はこんなに簡単に新規事業は創造できないのでは」

といった率直なもやもやの声も聞かれました。

 

参加者の方々から挙がった声をふまえて、「新規事業作るのって本当にそんなに難しいの?」といった疑問も投げかけながら、新事業創造のきっかけになるものや、逆に阻害要因となるもの、アウトサイド・インの考え方を踏まえて実際に事業創造をするためのヒントなどについてお話をさせていただきました。

体験会終了後のアンケートでは「難しかったけど面白かった」「事業創造へのハードルが下がる感覚が得られる」といった声をいただきました。

まだまだブラッシュアップを重ねている本ゲームではありますが、ゲーム体験と振り返りを通じて「社会課題をビジネスを通じて解決するための考え方や動き方」を知り、行動するきっかけとなっていましたら幸いです。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

体験会は今後も各地で開催予定です。詳細は「体験会/セミナー」ページよりご確認いただけます。