【実施レポート】SDGsアウトサイドインカードゲーム 第1回 体験会@仙台

皆さんこんにちは!SDGsアウトサイド・イン・ゲーム運営事務局の近江です!

 

2019年5月23日(木)仙台にて行ったSDGsアウトサイドイン・ゲーム体験会レポートをお送りいたします!

 

20199月、国連サミットで採択された持続可能な開発目標「SDGs」(エスディージーズ)。

国連加盟193か国が2030年までに達成をすることを目指した目標です。

SDGsアウトサイドインカードゲームは、企業セクター向けとして、

その体験会の記念すべき第1回が、仙台の地からスタートしました!

参加者は31名です。

なぜ仙台からのスタートとなったのかと言いますと、このカードゲームは、仙台に本拠地を置く(株)オークジャパンの葉坂廣次が、20113月に発生した東日本大震災をきっかけに、社会起業家を支援する必要性とそれを広める事業を構想、富山県に本拠地を置く(株)プロジェクトデザインにビジネスカードゲーム開発を依頼して産み出されました。

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」はじめ、多くの皆さまのご協力を得て開発が進められ、この523日に体験会開催(於:仙台商工会議所)となったのです。

当日は、(株)オルタナの代表で編集長の森 摂氏から「SDGsアウトサイドインビジネス戦略」のテーマで、主として「アウトサイドイン」という考えについて講演を頂きました。

森氏は、日本経済新聞社ロサンゼルス支局長を経て、(株)オルタナを設立、「オルタナ」の創刊・編集長として各方面で活躍する傍ら、「グリーン・オーシャン大賞」主催(後援・環境省ほか)、ストップ温暖化大賞(低炭素杯・低炭素地域づくり全国フォーラム)企画委員・審査委員、CSR検定委員会委員等、多彩な活動をされていることから、「アウトサイドイン」の要諦を学ばせて頂きました。

続いての「体験会」講師は、開発者である(株)プロジェクトデザイン代表の福井信英氏です。

はじめに、企業研修や行政などの研修で用いられているカードゲームを開発している自社の紹介、続いて、「SDGs」について詳細な説明がありました。

SDGs関連の開発は3作あり、

1作目は2016年に「2030SDGs」で、SDGsの本質を理解する目的で開発。

2作目は2018年に「SDGs de 地方創生」で、

SDGsを活用した地方創生をしていくにはどうしたらいいかを広めることを目的として開発。

3作目である「SDGsアウトサイドインカードゲーム」は、

SDGs×ビジネスという企業セクター向けで、もっとパワフルに、世界をより良い方向に変えていくツールとして開発。

との説明がなされ、“日本の一極からではなく、全国各地域から様々な動きが発信されて

こそのSDGsだろうと思っている“とのお話がありました。

 

続いて、SDGsについて詳細な説明頂きました。

<要約>

・解決困難な問題を解決するために、我々はどうしたらいいのか。その指針としてSDGs17の目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットがある。

・SDGsの前身にMDGs(途上国の貧困や初等教育、保健等途上国の開発問題が中心で、ゴールは8つ)が2000年に、当時の国連事務総長コフィー・アナンさんのもとで作られたが、その際、次のように言っている。

「平和の維持や発展途上国への援助など、国連の日々の活動は、世界中でビジネスの機会を広げるのに役立っています。そして極めて率直に言うと、皆さん(世界の経営者)が持つノウハウや資源なしでは国連の行動目標の実現が困難なのです。

 つまり、最も理想をもち、最も意思決定が迅速で、最も協働しうる、優れた組織である企業というものの力を借りなければ、地球環境は改善されない」と。

・持続可能な地球という視点からでは先進国が生み出している問題も多く、すべての国、人々を対象とした取組みが必要という認識からSDGsが生まれた。

SDGsの基本理念は「誰一人取り残さない」と言われるが、大きく複雑な問題はひとりの百歩では解決できない、百人の一歩が必要である。そしてそれを解決するには企業セクターの活動が非常に大きく、企業も1社だけが頑張るようでは全く意味がなく、1社の100歩ではなく、100社の1歩の頑張りがよほど価値がある。

ということを、「ドベネツクの桶」の法則や事例でわかりやすく説明してくれました。

さらに、我々は今現在、パラダイムシフトの最中にいます。(社会全体の価値観が劇的に変化することをパラダイムシフトという。)地球環境を利用させて頂き、経済を発展させるという段階から、地球環境と共存する、あるいは地球環境のために我々が貢献する、と視点が変わりつつある。

社会全体が抱える課題に、企業の力で解決しましょう、一社一社の企業のどんなことができるのか考えていきましょう。そしてそれをビジネス化していきましょう。それがアウトサイドインの本質ということですと、話されました。

そのあと、ゲームの目的、ルール説明、体験と続きましたが、「SDGsアウトサイドインカードゲーム」の存在意義は、SDGsの理解を促し、アウトサイドインの本質を伝え、企業に生まれた機会にフォーカスするものであると同時に、特に終盤の振り返りでは私たち一人ひとりに自己変革を求めるものであるということを強く学ばせて頂き、これからの行動が非常に重要であるということに気づきました。

パラダイムシフトの最中にある私たち。私たちひとり一人が努力すれば地球は変わっていけると確信を持ち、行動していきましょう!